「Stable Diffusion WebUIをアップデートしたら、今まで使っていた拡張機能が使えなくなった」など、Stable Diffusion WebUIをアップデートすることで不具合が生じることがあります。
このような場合は、以前使用していたバージョンに戻したり、安定して使用できるバージョンに下げる「ダウングレード」が必要となります。
本記事では、v1.6.1からv1.6.0へのダウングレードを例に解説します。
筆者が現在使用しているStable Diffusion WebUIのバージョンとCommit hashは、以下のとおりです。
Version: v1.6.1
Commit hash: 4afaaf8a020c1df457bcf7250cb1c7f609699fa7
Stable Diffusion WebUIのアップデートについては、以下の記事で解説しています。
1.Commit hashを準備する
ダウングレードする際にCommit hashという情報が必要となります。
①Commit hashを控えている場合
以前使用していたStable Diffusion WebUIのCommit hashを控えている場合は、そのCommit hashを使用します。
Commit hashは、Stable Diffusion WebUIを起動する際、ターミナル(コマンドプロンプト)に表示されています。
②Commit Hashが分からない場合
以前使用していたStable Diffusion WebUIのCommit Hashが分からない場合は、以下の手順でGithubからコピーします。
- https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webuiを開く
- master → Tags → 戻したいバージョン(下の例はv1.6.0) の順にクリック
- commitsをクリック
- 一番上に表示されているCommit hashをコピー
Stable Diffusion WebUIは、頻繁に微調整を繰り返しているので5,000個以上のCommit hashが公開されています。
公開された日付から目当てのCommit hashを検索することもできますが、特に指定が必要ない場合や分からない場合は、それぞれのバージョンの一番上に表示されているものコピーします。
2.Stable Diffusion WebUIをダウングレード する
準備したCommit hashを使ってダウングレードします。
(1)Stable Diffusion WebUIフォルダでターミナルを開く
- エクスプローラーでStable Diffusion WebUIをインストールしたフォルダを開きます。
- エクスプローラー上で右クリックし、コンテキストメニューから「ターミナルを開く」を選択します。
(2)git checkout コマンドを実行する
ターミナルに git checkout と コミットハッシュ を入力してエンターキーを押下します。
(3)Stable Diffusion WebUIを起動する
いつも通りにWebUIを起動するとダウングレード処理が行われた後、WebUIが起動します。
v1.6.1からv1.6.0にダウングレードされ、Commit hashも変更されています。
これでダウングレード完了です。
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