頻繁にアップデートされているStable Diffusion WebUI(※本記事のStable Diffusion WebUIは、AUTOMATIC1111版を指します)
本記事執筆時の最新バージョンはv1.6.1ですが、開発者AUTOMATIC1111氏のページ(GitHub)では、既にv1.7.0-RCがプレリリースされています。
常に新しいバージョンの使用を推奨する方と安定して動いているバージョンの使用を推奨する方がいらっしゃいます。
筆者の場合、定期的にアップデートは行うものの、常に最新版にしているという訳ではありません。アップデートにより、拡張機能などが使えなくなるなどの不具合も、しばしば起こるためです。
このような場合には、安定して動いていた元のバージョンに戻すダウングレード作業を行います。
ダウングレードについては以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひお読みください。
今回は、Stable Diffusion WebUIのアップデートについて解説します。
筆者はv1.6.0を使用していましたが、本記事の方法でv1.6.1にアップデートしたいと思います。
1. Stable Diffusion WebUIのバージョンを確認する
Stable Diffusion WebUIのバージョンは、v1.6.0などの数字ではなく、Commit hashと呼ばれる0~Fの文字列の羅列が、現在使用している正式なバージョン情報となります。
自分が使用しているStable Diffusion WebUIのバージョン情報は、Stable Diffusion WebUIを起動する際、ターミナル(コマンドプロンプト)に表示されています。
赤枠で囲まれた箇所がバージョン情報です。
上の画像にあるように、現在筆者が使用しているバージョン情報は、以下のようになります。
Version: v1.6.0
Commit hash: 5ef669de080814067961f28357256e8fe27544f4
アップデート後にStable Diffusion WebUIが上手く動作しない場合があります。
そのような場合は、Stable Diffusion WebUIをダウングレードし、元のバージョンに戻すことができます。
ダウングレードする際にCommit hashが必要となるので、必ず控えておきましょう。
2. Stable Diffusion WebUIをアップデート する①(git pull)
(1)Stable Diffusion WebUIフォルダでターミナルを開く
- エクスプローラーでStable Diffusion WebUIをインストールしたフォルダを開きます。
- エクスプローラー上で右クリックし、コンテキストメニューから「ターミナルを開く」を選択します。
(2)git pullと入力してEnterキーを押下
ターミナルに git pull と入力してエンターキーを押下します。
(3)Stable Diffusion WebUIを起動
いつも通りにWebUIを起動するとアップデート処理が行われた後、WebUIが起動します。
v1.6.0からv1.6.1にアップデートされ、Commit hashも変更されています。
Version: v1.6.1
Commit hash: 4afaaf8a020c1df457bcf7250cb1c7f609699fa7
3. Stable Diffusion WebUIをアップデート する②(git checkout)
git pullコマンドが使用できない場合は、git checkoutコマンドを使用します。
(1)Stable Diffusion WebUIフォルダでターミナルを開く
- エクスプローラーでStable Diffusion WebUIをインストールしたフォルダを開きます。
- エクスプローラー上で右クリックし、コンテキストメニューから「ターミナルを開く」を選択します。
(2)git checkout コミットハッシュ値 を入力してEnterキーを押下
ターミナルで以下のコードを入力してEnterキーを押下します。
git checkout 4afaaf8a020c1df457bcf7250cb1c7f609699fa7
※「4afaaf8a020c1df457bcf7250cb1c7f609699fa7」は、v1.6.1のCommit Hashです。適宜、変更したいバージョンのCommit Hashを使用してください。
(3)Stable Diffusion WebUIを起動
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