新型コロナウイルス (COVID‑19)「発生から現在までのまとめ」と「感染から復活までの道のり」

COVIT-19 Others

 

まず、医療従事者の方々や自治体、保健所などの関係者の方々、そして 新型コロナウイルス 感染症対策 のために日夜奔走している全ての方々に感謝致します。

 

2019年12月、中国の湖北省武漢市で発生し、急速に拡大した 新型コロナウイルス 。2020年3月には、世界中で感染が拡大し、パンデミック(世界的大流行)が宣言されました。

この3年間、うがい、手洗い、マスクの着用を励行し、ワクチン接種も2回行い、何とか感染を免れていましたが、2023年3月下旬、とうとう新型コロナウイルスに感染してしまいました。

新型コロナウイルス感染を一言で表すと「非常に辛い」という表現になります。

最初にも述べましたが、医療従事者の方々、自治体や保健所の方々、その他、新型コロナウイルス感染拡大を防ぐために奔走している方々などへの感謝と自分への戒めの意味も含めて、本記事を残します。

 

新型コロナウイルス ~ウイルス発生から現在までのまとめ~

新型コロナウイルス

 

2019年12月
中国の湖北省武漢市で発生し、急速に拡大。

2020年1月30日
世界保健機関(WHO)は新型コロナウイルスを国際的緊急事態と認定。

2020年2月11日
新型コロナウイルスの正式名称をCOVID-19と命名。

2020年3月
世界中で感染が拡大し、パンデミック(世界的大流行)を宣言。多くの国が国境を閉鎖し、外出制限措置やロックダウンなどの対策を実施。

2020年末
アメリカ合衆国やヨーロッパ諸国などで第2波が発生し、感染者数や死者数が再び増加。また、2021年に入ってからは、新たな変異種が出現し、感染力が強くなったとされる変異種を確認。

2020年7月~8月頃 第2波(従来株)

2020年12月~2021年2月頃 第3波(従来株)

2021年3月~4月頃 第4波(アルファ株 B.1.1.7)

2021年7月~9月頃 第5波(デルタ株 B.1.617.2)

2022年1月~3月頃 第6波(オミクロン株 B.1.1.529 BA.1 BA.2)

2022年7月~9月頃 第7波(オミクロン株 BA.5)

2022年11月~1月頃 第8波(オミクロン株 BA.5 BQ.1 系統 BA.2.75 系統)

2023年3月上旬
厚生労働省は、2023年5月8日から「2類相当」と位置付けていた新型コロナウイルスを季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行する方針を発表。
これにより、診療は発熱外来・指定医療機関から一般診療機関へ変わり、行動制限や入院措置や勧告が無くなる。公費負担だった検査費や医療費は、原則自己負担となる。(※入院が必要な場合は、公費支援を行い、高額医薬は当面無料となる予定。)また、マスクの着用も個人の判断となる。

2023年4月
大きな波は超えたかに見えるが、現在でも世界中で新型コロナウイルスの感染拡大が続いており、感染者数や死者数は増加し続けている。

新型コロナウイルス感染者数は、世界で延べ6億人を超え、680万人以上の命を奪った。

 

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一人目の感染者

 

2023年3月中旬。長男に異変。咳が酷く、声を出すのもやっとの状態。また、39度近くまで熱が上がる。

発熱外来を受信し、PCR検査を行たところ、翌日に陽性と判明。

この時点で家族全員が濃厚接触者となり、行動制限がかかる。具体的な行動制限は、東京都の規定により、以下の2つの制限だった。

・待機期間5日間
・2日目、3日目の検査陰性で待機解除(※自費検査)

時間を追うごとに長男の咳が酷くなり、発熱により顔が真っ赤な状態。家族のことを考え、宿泊施設での療養を決めた。

 

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二人目の感染者

自己検査キット

 

長男の発症から2日後。家内に異変。長男と同様に咳が酷くなり、発熱症状。

自己検査により陽性と判明。

長男は宿泊施設へ。

 

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発熱外来受診できず

 

家族内で2名の感染者が出たため、次男と自分も感染を疑わざるを得ない状態になった。家内の陽性判明後、すぐに自己検査キットで次男と自分も検査を行ったが、自己検査では陰性だった。

しかし翌日未明、異常な悪寒を感じて目が覚めた。

熱を測ると38.6度。

家族内で2名の感染者が出ていたので、自分も感染している確率は非常に高かったが、自己検査で陰性だったし、もしかしたらインフルエンザの可能性も考えられる。

いずれにせよ、熱が上がり悪寒も酷い。すぐに発熱外来の受診が必要な状態だった。

しかし、不幸にもこの日は祭日だった。

近所の発熱外来をネットで調べ、片っ端から電話をしたが、どこも受診できず。

電話を掛けた医療機関の方から「東京都発熱相談センターに問い合わせれば、受診できる医療機関があるかもしれない。」と教えてもらい、すぐさま東京都発熱相談センターに問い合わせをして、近隣の発熱外来を数件教えてもらったが、結果は変わらず。やはり、受診できる医療機関は無かった。

とりあえず、翌日を待って受診するしかない。

あまりにも悪寒が酷いので、ロキソニンを服用してみた。服用後、小一時間ほど経つと37度台まで熱が下がった。悪寒も和らぎ、少し楽になった。

しかし、またすぐに熱が上がり酷い悪寒に襲われガタガタ震えだす。

我慢できなくなり、ロキソニンを服用。

翌日まで、これを繰り返すことになる。

 

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罹患

 

朝一番に近隣の発熱外来に電話を掛け、予約を取った。

この時、次男にこれといった症状は出ていなかったが、念のため一緒に受診することにした。

受診したクリニックは、子供たちが小さい時からお世話になっているクリニックで、とても気さくなドクターが診てくれる。

自分も次男も自己検査で陰性だったことを伝えると「自己検査って陰性率高いんだよね~」「自分で鼻の奥まで綿棒突っ込めないでしょ~」といつも通り気さくに話しかけてくれる。

少し心が和む。

すぐにPCR検査を行い「結果は、明日電話するからさ~」と言われ、帰宅。

帰宅すると次男に異変。急に熱が上がりだした。

翌日、朝早い時間にドクターから電話があり、自分も次男も陽性と告げられた。

家族全員が感染者となった。

感染者隔離、換気、消毒、手洗い、うがい、自宅でのマスク着用など家庭内での感染症対策を怠った訳ではないが、それでも対策が足りなかった結果だ。

非常に情けない。

 

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発症後の手続き

 

PCR検査を受けたクリニックで、陽性だった場合は自分で東京都陽性者登録センターに届け出をするよう伝えられていた。

クリニックからもらった用紙に必要事項を記入し、スマホで撮影した用紙を送信するといった流れだ。

届け出は非常に簡単で、すぐに登録できた。

届け出後、陽性者登録が完了すると東京都陽性者登録センターから新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム(HER-SYS:ハーシス)に登録し、検温結果や症状などについて報告を行うようメールが届いた。

HER-SYSに登録し、健康状態を報告すると、その内容からそれぞれの状態を迅速に把握し、適切なフォローが可能になるということだった。

もちろん、すぐに登録した。

HER-SYSに登録し、検温結果や東京都が貸し出してくれたパルスオキシメーターで計測したSPO2値を入力すると、すぐに電話がきた。健康状態を確認するための電話だ。とても迅速な対応で驚いた。

その電話では、丁寧な聞き取りを行い、色々なアドバイスをいただいた。

精神的にも肉体的にも弱っている身としては、とてもありがたく心強い。

家族全員が陽性者になってしまったため、買い物ができない。というか、長男は宿泊療養中だし、全員フラフラで正直、買い物に出られる状態ではなかった。

そこで非常に助かったのが、食料品の支給だ。

この食料品の支給申請も陽性者登録の際にスマホで行えるものだ。

ダウンボール2箱にごはん、カレーなどのレトルト食品、水、野菜ジュースなどの飲料、お菓子類、缶詰類、ゼリーなど、数多くの支援物資が入っていた。

これは本当に助かった。まさに命をつないでくれた支援物資だった。

 

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症状

 

自分の場合の主な症状は、咳、喉の痛み、頭痛、倦怠感だった。また、時折胸に痛みがあり、その後徐々に息苦しくなる。

他の家族のように声が出なくなることは無かった。

ロキソニンを飲むと一時的に熱が下がるが、またすぐに熱が上がる。これを繰り返すことになる。

最高40.4℃まで熱が上がり、2日間食事ができなかった。

発症から4日目頃に嗅覚と味覚がなくなった。

 

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宿泊療養申請

 

自身の発症から3日が経過していた。

まだ発熱が続き、食欲もない。

そろそろ長男が宿泊療養から帰宅することになる。

自分と次男の症状は、日に日に悪化していた。

家族と相談した結果、家内と次男は自宅で療養し、自分は宿泊施設で療養することになった。

すぐに東京都宿泊申込窓口に電話で宿泊療養を申し込んだ。

宿泊施設が決まったら、折り返し連絡をくれるということだった。

数時間後、折り返しの電話が入り、宿泊施設の場所、施設までの移動、宿泊する際の注意事項などの説明を受けた。

翌日の午後、お迎えの車が来てくれるとのことだった。

とても丁寧に説明してくれたが、発熱の影響で朦朧としていたため、説明内容を全て理解するのは厳しい状態だった。

 

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宿泊施設への移動

 

時間通りにお迎えの車が自宅前まで来てくれた。

見た目は、普通のミニバンタイプのタクシーだ。

ただ、普通のタクシーとは異なり、料金メーターがなく、前と後ろの座席の間にビニールシートを取り付けて感染対策を施した車だった。

運転手さんも余計な事は一切言わず、安全運転で施設まで送ってくれた。

運転中、話さないのは当然としても、車が大きく揺れないように運転してくれたのは非常にありがたかった。

自宅から施設まで1時間半程度かかったが、気分が悪くなることもなく、無事に送り届けてくれた。

 

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宿泊療養

 

宿泊施設は、新宿のホテルだった。

部屋に入る前に、血圧、脈拍を計りメモしておくよう指示された。

血圧計の隣に名前が書かれた封筒が置いてあり、ルームキーや説明書類、パルスオキシメーター、ボールペンが入っていた。

部屋は、壁掛けテレビにダブルベッド、窓の方を向いた机と一人がけの椅子といったこじんまりした綺麗な部屋だった。もちろん、Wi-Fiも飛んでいる。

部屋に入るとすぐに電話が鳴った。

滞在に関する説明だった。

発症日を0日として、発症から8日間は療養が必要であることや食事などについて説明を受けた。

朝、昼、晩の食事(弁当)を受け取りに行く以外は、部屋から出ることは禁止とされていた。自動販売機も使用不可となっていた。

この説明の中で、滞在中はHER-SYSとは別の健康管理システム「LAVITA」というシステムを使うとの説明を受けた。

体温、脈拍、SPO2値、主な症状などを入力するHER-SYSと同じようなシステムだ。

電話を切ったら、すぐにLAVITAにアクセスして、体温、脈拍、SPO2、入室前に測った血圧などを入力するよう言われた。

言われたとおりにデータを入力すると、またすぐに電話が鳴った。

今度は、常駐している看護師さんからだった。

先ほど入力したLAVITAの内容をもとに、10分程度の聞き取りをしてくれた。また、何かあったら何時でも構わないので連絡するよう言われた。

とても心強い。

発症から4日経過していたが、発熱、頭痛、咽頭通が続き、味覚、嗅覚もなくなっていた。時折、胸も痛み、少し苦しい。

ただでさえ食欲が無いのに、味も臭いも分からない状態になり、更に食欲不振が増大した。

このことを看護師さんに伝えると、「お弁当の他にウイダーインゼリーやおかゆなどの差し入れも可能なので遠慮することなく言って欲しい。」と言われ、とてもありがたかった。

おかゆを差し入れしてもらっても、食べられない可能性が十分に考えらたので、とりあえずウイダーインゼリーをお願いした。とても助かった。

療養中、看護師さんやホテル関係者と顔を合わせることは無かった。

食事を取りに行く際、エレベーターホールや弁当受け取り場所で他の療養者をちらほら見かける程度だ。

弁当受け取り場所には、ペットボトルの水、お茶、インスタントコーヒー、紙パックの野菜ジュース、カップ焼きそば、シャンプー、リンス、ボディーソープ、歯ブラシなどの各種アメニティ、ティッシュペーパー、トイレットペーパーが並べられていた。※タオル類は無い。

必要なものを必要なだけ持っていくシステムだ。

また、弁当や生活ごみを捨てるためのゴミ箱も設置されていた。

自動販売機が使用できない事は分かっていたので、自宅からインスタントコーヒーを持ち込んだが不要だった。

部屋にスリッパが無かったので、スリッパを持参したのは正解だった。

療養中は、外出できないので1日中部屋で過ごすことになる。「食事」「LAVITAにデータ入力」「テレビを見る」「スマホを見る」「寝る」のローテーションだ。

久しぶりにゆっくりできたことは間違いない。

滞在中、1日2回のLAVITAへのデータ入力が義務付けられている。少しでも体調に変化があると、必ず看護師さんが電話をしてくれる。

毎回、親身になって色々と気遣ってくれるので本当に心強かった。

結局、施設滞在中、人と話したのは施設関係者からの説明を受けた時と看護師さんとの電話だけだった。

 

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宿泊療養後

 

自宅に戻り、すぐに日常を取り戻せると考えていたが、実際はそうではなかった。

この記事を執筆した時点で発症から2週間以上経過している。

発熱はないものの、頭痛と倦怠感が続き、味覚、嗅覚が戻らない。集中力も下がっており、長時間仕事に集中するのが厳しい状態が続いている。

1~2か月は様子を見てほしいを言われているが、本当に頭痛や倦怠感、味覚、嗅覚が元通りになるのか不安に駆られる。

 

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最後に

 

新型コロナウイルス感染症対策のために数え切れないほどの多くの方々が、日夜奔走していることを実感した。

改めて、医療従事者の方々や自治体、保健所などの関係者の方々、そして新型コロナウイルス感染症対策のために日夜奔走している全ての方々に感謝したい。

家族内で感染者が出た際、家庭内隔離、消毒、その他考えられる措置は全てとったと思っていたが、まだまだ甘かったのだろう。

「発生時に比べて毒性は弱まっているはずだから、大丈夫だろう」と高を括っていた自分がいたことは否めない。

幸いにも、近隣の方々や友人、同僚たちに感染者が出ていないことが救いだ。感染源にならずに済んだ。

「インフルエンザの数倍辛い」という感想を報道やネットで何回も見聞きしたが、本当にその通りだった。

新型コロナウイルス感染症は、未だ終息していない。5月8日には、第5類に移行するが、今後どのような状況へと変化するのか。

決して気を抜いてはいけないと感じている。

1日も早い終息を願うばかりだ。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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